無料屋根修理業者の儲けの源泉は?
インターネットの検索で”屋根修理”と打ち込むと、1ページ目には、通称「無料屋根修理業者」のサイトが沢山出てきます。
火災保険の風災条項を使い屋根修理をタダでやるというものです。実質無料とか言っていますが、無料ではありません。
何故なら下りた保険金は、お客様のお金だからです。
そして彼らは、お客様のお金である補償金の全てを持っていきます、修理にかける費用はその60%以下、ですから半分近くを儲けとしています。
そして時として犯罪の片棒をお客様にかつがせます。
その仕組みです。
非常に高額な申請料・手数料を取れらます
保険金の40~50%もの手数料をとり大儲け
火災保険の屋根修理における査定は、まず事故報告書を元に行われます。
屋根の破損状況の写真、見積からその損害額を査定します。
見積は提携している屋根修理業者による見積です。
その見積を元に屋根を復元するのにいくらかかるのかその被害額、補償金額を査定します。
もし見積通りに被害額が認められれば上のように保険会社からお客様の銀行口座に補償金が振り込まれます。
その額を100万円としましょう。
彼らは保険で修理できるかその屋根調査料、診断料を無料としています。
しかしその調査時に、保険金が下りたら補償金の全額を貰い受け、かつ実修理をその会社に依頼するという契約をさせられます。
そして工事には、保険金の一部、上の例では50万円ほどで修理をやります。
つまりこれらの業者は、自分の利益が出るように保険の請求金額を大きく水増しするのです。
必ず実修理金額より多く補償金が貰えるように、彼らは工事を見積ります。
本来お客様のお金である40万円は、お客様の手元に残らず全て無料屋根修理業者がもっていきます。
実質的に、この無料屋根修理業者に、40万円と、修理費50万円を払っているのです。
無料なんて大嘘です。
しかも残金がある場合は、他の修理もしてあげますと言って、残りの10万円も詐取していきます。
提携の屋根屋さんにしても、この修理費用50万円をもっと安くやるように相見積をとって工事をすると更に儲けは膨らみます。
屋根屋さんとしてもひどい仕打ちを受けるわけです。
まともな工事をやらせてもらえないのです。
彼らの手口のキーポイント
- 実際に工事をする屋根屋さんの工事価格を徹底的に安くする。
- 屋根の調査、診断は無料でお客を引き付ける
- 調査という条件の元に工事契約を結ばせる。(補償金がおりたらという条件で)
(他の良い屋根屋に仕事をもっていかれないように!) - 見積を水増しして保険会社に請求するが、お客様には正にゼロ円しか残らない
- 下りた補償金の全額が業者に振り込まれたら工事を始める
このような商売をしている無料屋根修理業者のえげつさは、もう悪徳の名前を使っても良いと思います。
もし途中で気が変わって他の屋根屋に修理を頼もうとすると、違約金を取られる契約です。
その額は下りた保険金の50%と法外な金額です。例では50万円の違約金です。